小石川植物園の第2温室に「キバナヨウラクカズラ Gmelina philippensis」の名札を付けた木が展示されています。
キバナヨウラクカズラはビルマ、タイ、マレー半島、フィリピンに分布する小高木で、小石川植物園の温室では半落葉性を示します。

撮影2021/7/28 撮影2022/4/07
筆者はこの温室がオープンされて間もない頃、この木に、異なる形の葉が付くことに気づきました。

楕円形の葉 葉先が尖り出た形の葉
植物が同一個体に異なる形の葉(異形葉)を付けることに関しては、ヤマグワやイチョウ、ヒイラギなどの観察から、異形葉の発現にオーキシンが深く関わるとの確信を持ちますが、コロナ騒動や筆者の喘息悪化などで、詳細な観察ができずに過ごしてきました。
そんな折、ゴールデンウイークの5月1日が雨模様で、訪園者の減少が予測されました。
狭い温室で長時間観察しても、誰にも迷惑を掛けないだろうと思い、傘を片手に温室へ出かけました。
狭い温室で長時間観察しても、誰にも迷惑を掛けないだろうと思い、傘を片手に温室へ出かけました。
しかし心配は全く無用でした。
と云うのも、極めて短時間に、結論を得ることができたのです。
と云うのも、極めて短時間に、結論を得ることができたのです。
以下の写真一枚で、その内容を説明することができます。


上に掲げた写真のように、最近伸びた新しい枝には、葉先が尖る葉が付きますが、過去に形成された古い枝には、楕円形の葉が更新されます。
もう一度、形の異なる葉をご覧下さい。
もう一度、形の異なる葉をご覧下さい。
左下写真は、灰褐色の古い枝から、楕円形の新しい葉が伸び始めた瞬間で、
右下写真は、最近伸びた赤褐色の新しい枝に、葉先の尖った異形葉が付く様子です。

以上のことから、キバナヨウラクカズラに於いても「オーキシン活性が高く、伸長力が旺盛な枝に異形葉が発現する」ことが確認できます。
そして同時に、このキバナヨウラクカズラには、明確な不等葉性も発現しますが、その現象は異形葉性ほど単純ではありません。
筆者は現在、小石川植物園の温室で、継続的なキバナヨウラクカズラの観察を行っています。
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