好奇心の植物観察

定年退職後に木の観察を始め、草にも手を広げました。楽しい日々が過ぎてゆきます。 (旧ブログ名 樹と木のお話)

カテゴリ: ウメ

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 先週の東京は気温が上がり、春を感じさせる日々が続きました。

 オオイヌノフグリやハナニラなどが陽だまりに咲き、小石川植物園の梅園では遅咲きの梅が花を開き始めました。

 前回の「梅便り」で説明しましたが、2022年は1月1日からの積算温度が低く、それがウメの開花を遅らせたようです。

 状況を確認する為に、幾つかの品種で、2015年以降の開花初観察日を調べますと、2022年は2018年とほぼ同等の結果を示すことが分かりました。

品種名

酔月

鹿児島紅

大輪緑萼

豊後

楊貴妃

2015

224

224

224

ND

322

2016

211

210

218

218

318

2017

23

23

23

27

315

2018

223

223

223

31

31

2019

215

27

220

38

312

2020

25

25

25

214

311

2021

29

29

217

217

224

2022

222

215

227

33

未開花

   












 そこで、1月1日から3月6日までの日平均気温の推移を2022年、2021年、2018年の3年で比較してみました。

 以下のグラフがその結果で、赤が2022年、青が2021年、黒が2018年です。

 2022年と2018年は平均気温と積算温度が同じような傾向で推移しました。

 この結果から、2月以降のウメ品種の開花には、平均気温と積算温度(意味することは同じ)が大きく影響することが分かります。

2022年1月-3月 平均気温推移
 
 それでは前回に引き続き、2022年2月24日以降、小石川植物園で開花したウメの品種を以下にご紹介します。

ウメう鶯隠-花033 ウメお翁-花020
鶯隠(うぐいすかくし)         翁(おきな)


ウメお黄梅-花038 ウメお思いのまま-花017
  黄梅(おうばい)       思いのまま(おもいのまま)


ウメぎ玉英-花088 ウメさ桜梅-花017
玉英(ぎょくえい)       桜梅(さくらばい)


ウメし白加賀-花067 ウメそ滄溟の月-花017
  白加賀(しろかが)       滄溟の月(そうめいのつき)


ウメた大輪緑萼-花051 ウメつ月影枝垂-花042
大輪緑萼(たいりんりょうがく)     月影枝(つきかげしだれ) 

ウメつ司枝垂-花004 ウメtekkenn -花53
司枝垂(つかさしだれ)        酈懸(てっけん)

ウメと塒出の鷹-花065 ウメと塒出の鷹枝垂-花61
  塒出の鷹(とやでのたか)      塒出の鷹枝垂(とやでのたかしだれ)


ウメは花香実-花012 ウメふ藤牡丹枝垂-花026
   花香実(はなかみ)       藤牡丹枝垂(ふじぼたんしだれ)


ウメぶ豊後-花069 ウメべ紅千鳥-花028
 豊後(ぶんご)         紅千鳥(べにちどり)


ウメや八房-花029 ウメゆ雪灯篭-花013
  八房(やつぶさ)       雪灯篭(ゆきどうろう)


筆者のホームページ 「PAPYRUS

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 北海道や東北、北陸地方で記録的な豪雪が報じられています。

 筆者が植物観察を続ける東京では、新年以降、例年にない寒さが続きました。

 去年と今年の東京の日平均気温を気象庁のホームページで確認すると、1月1日から2月24日までの55日間で、平均気温が約2℃(6.85対4.80)、積算気温が100℃以上(376.7対263.9)の差があることが分かりました。

 積算気温というのは、日々の平均気温を1月1日から足し重ねた値ですが、植物の開花に深く関わることが知られ、サクラの開花日やスギ花粉の飛散開始日予測などに使われています。

東京 1-2月 日平均気温推移
  2022年は年初の極端な寒さが花梅の開花に影響を与えたようで、小石川植物園の梅園では、例年になく開花が遅れました。

 しかしそれでも、2月22日には数多くの品種の開花が確認できましたので、夫々の花の写真を以下にご紹介します。

 今度の土日は気温が上がる予報です。
 ふくよかな梅花の香が梅園全体に広がるはずです。

 ウメう鶯の谷-花072 ウメお扇流し-花191
鶯の谷(うぐいすのたに)    扇流し(おおぎながし)

  ウメお大盃-花092 ウメお大湊-花064 
 大盃(おおさかずき)     大湊(おおみなと)  

ウメか寒衣-花088 ウメか寒紅梅-花143
  寒衣(かんごろも)     寒紅梅(かんこうばい) 

ウメか春日野-花78 ウメく黒雲-花111
春日野(かすがの)    黒雲(くろくも)

ウメげ月宮殿-花77 ウメこ古郷の錦-花155
 月宮殿(げっきゅうでん)    古郷の錦(こきょうのにしき)

ウメこ古金欄-花058 ウメこ古今集-花059
古金欄(こきんらん)    古今集(こきんしゅう)

ウメご五節の舞-花158 ウメこ甲州最少-花56
     五節の舞(ごせちのまい)   甲州最少(こうしゅうさいしょう)
 
ウメこ紅冬至-花063 ウメさ佐橋紅-花038
  紅冬至(こうとうじ)     佐橋紅(さはしこう) 

ウメす酔月-花077 ウメす蘇芳梅-花063
   酔月(すいげつ)      蘇芳梅(すおうばい)

ウメせ雪月花-花068 ウメた田毎の月-花004
    雪月花(せつげつか)     田毎の月(たごとのつき) 

ウメち長寿-花163 ウメと冬至-花92
長寿(ちょぅじゅ)    冬至(とうじ)

ウメと唐梅-花066 ウメは白鷹-花87
  唐梅(とうばい)   白鷹(はくたか)

 ウメひ緋の司-花087 ウメひ緋梅-花063
 緋の司(ひのつかさ)    緋梅(ひばい) 

ウメほ芳流閣-花034 ウメみ都錦-花094
 芳流閣(ほうりゅかく)    都錦(みやこにしき)

ウメみ道知辺-花098 ウメみ未開紅-花173
 道知辺(みちしるべ)    未開紅(みかいこう)

ウメみ明星-花093 ウメも守の関-花072
 明星(みょうじょう)    守の関(もりのせき)

ウメや八重海棠-花051 ウメや八重寒紅-花019
 八重海棠(やえかいどう)   八重寒紅(やえかんこう)

ウメや八重松島-花069 ウメゆ雪の曙-花067
 八重松島(やえまつしま)    雪の曙(ゆきのあけぼの)
 

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  今週の東京は温かく穏やかな日々が続き、小石川植物園で多くのウメ品種の「初観測日」を確認することができました。

 ところで筆者は最近、小石川植物園に毎日通う程ではなくなったので、ウメの開花に関して「初観測日」と記載することにしました。

 ところで、ちょっと気になるのは、小石川植物園の土日の来園者が以前よりもかなり増えてきた気がするのです。

 本来ならば喜ぶべきことですが、コロナ禍のご時世なので、梅園に人が集まり過ぎるのがちょっと気になります。

 私は今度の土日、小石川植物園の梅園には近づかないことにします。

 都内には数多くの梅見どころがあり、ご近所の神社の境内にも梅が咲きます。

 降りやまぬ雨はないので、コロナ禍も今少しの辛抱かと思います。

 品種名横の日付は今年の「初観測日」、()内は過去8年の平均開花日です。

ウメか鹿児島紅-花065 ウメか通小町-花048
鹿児島紅 2月9日 (2月14日)  通小町 2月17日 (2月14日)

ウメぎ玉英-花87 ウメげ月宮殿-花76 
玉英 2月17日 (2月13日)   月宮殿 2月13日 (2月13日)

ウメこ古金欄-花057 ウメこ古今集-花51
古金欄 2月9日 (2月11日)    古今集 2月17日 (1月30日)

ウメさ佐橋紅-花035 ウメし白加賀-花63
佐橋紅 2月9日 (2月11日)   白加賀 2月9日 (2月3日)

ウメす酔月-花074 ウメす蘇芳梅-花061
 酔月 2月9日 (2月14日)     蘇芳梅 2月17日 (2月13日)

ウメた大輪緑萼-花63 ウメた田毎の月-花26
大輪緑萼 2月17日 (2月18日)   田毎の月 2月17日 (2月4日)

ウメつ月影枝垂-花38 ウメと冬至-花89
月影枝垂 2月17日 (2月15日)    冬至 2月9日 (1月22日)

ウメと唐梅-花059 ウメと塒出の鷹-花056
唐梅 2月9日 (2月10日)  塒出の鷹 2月9日 (2月4日)


ウメと塒出の鷹枝垂-花54 ウメは花香実-花005
塒出の鷹枝垂 2月17日 (2月19日) 花香実 2月17日 (2月13日) 

ウメは長谷川絞-花51 ウメは白鷹-花79
長谷川絞 2月17日 (2月18日)   白鷹 2月13日 (2月3日) 
 
ウメひ緋梅-花055 ウメべ紅千鳥-花025
 緋梅 2月17日 (1月31日)      紅千鳥 2月17日 (2月19日)

ウメほ芳流閣-花39 ウメみ都錦-花072
   芳流閣 2月17日     都錦 2月13日 (2月8日)

  ウメみ明星-花86 ウメも守の関-花068
 明星 2月9日 (2月9日)    守の関 2月17日 (2月3日)
 
ウメや八重海棠-花52 ウメや八重松島-花059
八重海棠 2月9日 (2月12日)  八重松島 2月9日 (2月16日)

ウメや八房-花022 ウメゆ雪の曙-花060
八房 2月17日 (2月22日) 雪の曙 2月9日 (2月3日)


筆者のホームページ 「PAPYRUS

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  昨日(2月5日)小石川植物園で新たに以下のウメ14品種の開花を確認しました。

 今年の1月はコロナ騒ぎで小石川植物園へ行かなかったので、小石川植物園梅園の早咲きウメ品種の開花日が確認できていません。

 そこで今回、2021年2月5日現在の開花状況を、過去8年間の平均開花日と比較しました。(品種名の横に記載)

 開花のタイミングが早まった様子はありませんが、平均開花日を過ぎても花を見ない品種が幾つかありますので、例年よりも多少遅れている可能性があります。
ウメお大盃-花084 ウメお大湊-花59
大盃 2月3日       大湊 123
 
ウメか寒衣-花86 ウメか寒紅梅-花129
寒衣 115     寒紅梅 122
  
ウメく黒雲-花097 ウメこ古郷の錦-花139
 黒雲 122       古郷の錦 124
 
ウメご五節の舞-花130 ウメこ甲州最少-花43
五節の舞 121日     甲州最少 26

ウメせ雪月花-花59 ウメつ月の桂-花066 
雪月花 123       月の桂 119日 

ウメひ緋の司-花76 ウメみ道知辺-花087
緋の司 121日       道知辺 23

ウメみ未開紅-花160 ウメや八重寒紅-花031
 未開紅 123日      八重寒紅 119


 筆者のホームページ 「PAPYRUS

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  毎年この季節に、小石川植物園でウメ品種の開花観察を続けてきました。

 しかし今年は、小石川植物園が、コロナ禍の影響で新年早々の8日から休園となったことは前回のブログに記した通りです。

 東京は現在緊急事態宣言下ですが、出勤、通院、散歩など、生活や健康維持に必要な外出移動は除かれます。

 そこで、バスや電車を利用せずに、自転車で行ける羽根木公園であれば、誰にも迷惑は掛けないと判断し、今日は自転車をこいで、羽根木公園で梅を観察してきました。

 筆者は小石川植物園で、先週7日に例年よりも早い梅の開花を確認しています。

 更には、昨年12月にその兆候を観察していました。

 毎年小石川植物園で最も早く咲く、ウメの品種「扇流し」が、今シーズンは12月20日頃に花を咲かせたのです。

 近年で最も「扇流し」の開花が早かったのは、2015年12月27日、2016年12月28日ですから、今シーズンはそれらの年より1週間程開花が早かったことになります。

 今シーズンは、今までにない現象が観察できると期待していたので、このタイミングでの休園は本当に残念です。

 さて、今日訪ねた羽根木公園では、予想以上のウメ品種の開花を確認しました。

 とは言っても、羽根木公園梅林の状況は下の写真の通りですから、本格的な開花シーズンではないことを、最初にお断りします。
 羽根木公園12
 今日、羽根木公園で開花が確認できたウメ品種は以下の19品種です。

 品種名の後に、昨シーズンの小石川植物園の初観察日を付記します。

 植栽された場所(日陰か日向かなど)や個体差は考慮すべきですが、2021年はウメ品種の開花が例年になく早まっていることが分ります。
 ウあ淡路しだれ03 ウメえ鴛鴦08
淡路しだれ          鴛鴦
   ウメお大盃18 ウメお大湊04
大盃 (1月29日)     大湊 (1月24日)
   ウメか鹿児島紅05 ウメき錦光01
鹿児島紅 (2月25日)        錦光 
   ウメこ古今集01 ウメこ紅冬至03
  古今集 (2月5日)    紅冬至 (1月24日)
  ウメこ小梅01 ウメち中国野梅01
  小梅         中国野梅
   ウメと冬至06 ウメと飛梅03
冬至 (1月19日)       飛梅紅色
   ウメと飛梅白01 ウメひ一重寒紅02
飛梅白色        一重寒紅
   ウメひ緋の司05 ウメみ道知辺01
緋の司 (2月28日)      道知辺 (2月5日)
  ウメみ未開紅03 ウメや八重寒紅04 
  未開紅 (1月24日)    八重寒紅 (1月29日)
 ウメや八重野梅05

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