あんなに待ち遠しかった桜花も散って、花の儚さを嘆く間もなく、新緑の季節がやってきました。
 
 お勤めの方はそろそろ、連休前にやり残した事などが頭の片隅をよぎり始めているかもしれません。
 それにしても、今日は本当に良いお天気でした。
 
 私は今日も一日、朝から晩まで、植物園で遊び、夕餉の後でPCの前に座り、今やっと写真の整理が終わったところです。
 
 小石川植物園で、綺麗なものを沢山見てきましたので、ワイン片手にそのエッセンスをちょこっとご紹介させて頂きます。
 
 今日の綺麗は、若葉です。
 
 アカザはどんな荒地にでも育つ雑草ですが、小石川では立派な名札をもらって、標本園で春を謳歌していました。
 
 
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 恥じらうような朱の茎に、萌黄色の若葉が春の陽射しの中でとっても綺麗でした。
 
 ホソバヒイラギナンテンも、若葉が空へ向かって背伸びをしています。
 
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 アワブキの蕾が花開く時を待ちわびていました。
 昔、会津駒ケ岳で出会った白い花を想い出しました。
 
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 一ヶ月前まで、あんなにツンツンしていたカラタチも今日はすっかり装いを変えて、優しい緑に衣替えです。
 
 一週間前に見た清楚な白い花は可愛い嬰児に変身していました。
 
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 ヒメザクロが初心な色の幼葉を枝々に育んでいました。
 
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 いつもは厚ぼったいヤツデの葉も、赤子の時はこんなにも初々しい素振りです。
 
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 優しい風が吹く皐月の空を見上げると、ナンジャモンジャの木が梢に真白い花を咲かせていました。
 
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 ベニドウダンの真紅の花が風にそよぎます。
 咲きそろったセイシカの花が、ふくよかな香りを漂わせていました。
 
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 キリシマツツジの並木を振り返えると、いつのまにやら陽射しが傾いていました。
 
 係の方が「閉門10分前です」と告げています。
 
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 いつのまにやら、そんな時間ですか!
 
 正門へ向かう途中で見たラクウショウは、昨日まで裸だったことを忘れて、今日は瑞々しい春の装いに、包まれていました。
 
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