一昨日「小石川植物園の植物と植物配置図 」をアマゾンから出版しました。
二つの上記情報を2015年から当ブログで提供してきましたが、植物園後援会の方々から本にして欲しい、との要望があり、筆者も当該内容を紙ベースで保存する必要があると判断しました。
筆者は昨年6月に右鎖骨靭帯を断絶しましたが、その傷も癒えた11月頃から出版準備に取り掛かりました。冬から春にかけて配置図を精査し、桜咲く頃に大幅改訂された植物園の名札のチェック、住所録の全面改訂、オンデマンドの製本作業を経て、7月にやっと出版にこぎつけることができました。
初めて経験する全作業を一人で行い、夫々のステップ毎に複数回の校正を行いましたが、入力ミスを払拭できた確信はありません。厚かましいお願いで恐縮ですが、本を購入される方は、どうぞ誤植等のミスをご容認頂けますよう、宜しくお願い致します。
さて、繰り返しになりますが、今回出版した本は、当ブログが提供する内容とまったく同じです。
当ブログは皆さまが持参するスマホで随時確認できますので、この本を必要とする方は、小石川植物園をフィールドとする研究者か指導者、あるいはセミプロ以上の観察者であろうと思います。
そしてこの本は、そのような方々に、大きな二つの機能を提供します。
当ブログは皆さまが持参するスマホで随時確認できますので、この本を必要とする方は、小石川植物園をフィールドとする研究者か指導者、あるいはセミプロ以上の観察者であろうと思います。
そしてこの本は、そのような方々に、大きな二つの機能を提供します。
その一つ目は、小石川植物園に「どのような植物が何処にあるか」を示すインデックス機能です。
これに関する説明は必要ないでしょう。
これに関する説明は必要ないでしょう。
二つ目は、小石川植物園に配置された樹木の個体識別機能です。
例えば、正門を入って左へ100mも進んだ辺りのメタセコイア林には21本のメタセコイアが育ちますが、筆者は2022年に、それらメタセコイアの幹周りを計測しました。
その作業中に、どのメタセコイアの木を測定したかの記録に個体識別機能が効果を発揮しました。
その結果を「メタセコイアの生存条件」にレポートしておりますのでどうぞご一読下さい。
例えば、正門を入って左へ100mも進んだ辺りのメタセコイア林には21本のメタセコイアが育ちますが、筆者は2022年に、それらメタセコイアの幹周りを計測しました。
その作業中に、どのメタセコイアの木を測定したかの記録に個体識別機能が効果を発揮しました。
その結果を「メタセコイアの生存条件」にレポートしておりますのでどうぞご一読下さい。
上記ブログ記事に用いた図を以下に再掲します。
今回提供する「小石川植物園の植物と植物配置図」の個体識別機能を活用すれば、このような図を容易に作成することができます。
そしてその結果を得て筆者は、メタセコイアが隣接する樹木との競合に極めて弱い特性に気付きました。
今回提供する「小石川植物園の植物と植物配置図」の個体識別機能を活用すれば、このような図を容易に作成することができます。
そしてその結果を得て筆者は、メタセコイアが隣接する樹木との競合に極めて弱い特性に気付きました。
このようなメタセコイアの特性は今回初めて指摘されたものであり、メタセコイア研究に一石を投じたことになるはずです。
今回のメタセコイアの計測時に用いた、小石川植物園樹木の個体識別機能は様々な目的に応用できます。
そして、その機能を効率よく活用する為の、ちょっとした工夫を以下に紹介します。
小石川植物園で植物を観察する際に常時携帯する植物配置図ファイルの中に、筆者は接着剤でつまようじを張り付けた入園券を数枚忍ばせています。そして以下の画像のように、樹木の観察時に、後でどの木を観察、計測したかが分かる画像を確保します。
片手に配置図ファイルを広げ、片手にコンパクトデジカメを持ってシャッターを押すだけの手間で済みます。
このような手順を踏んで観察撮影した画像は、自宅に帰ってからPCに整理格納し、データをまとめ、考察を始めます。
以上が小石川植物園植物配置図の個体識別機能活用の実際です。
そして今回出版した本は、裏表紙を青一色に染めています。
その理由を、以下のコウシュンカズラの二枚の写真が雄弁に語ります。
つまり、植物写真を撮影する際の背景処理用として使えるのです。
この本の価値は、本棚に飾っておくだけでは半減します。
小石川植物園で植物を観察する際は、必ずこの本を持参することを願っております。
そして最後に、小石川植物園という、極めて身近に存在するフィールドで、この本の個体識別機能をフルに活用し、新しい着想で、新しい知の探究が広がることを期待しています。